共創パートナー募集中の開発テーマ
こんな方におすすめ
- 導電性と自由な形状を両立できる素材をお探しの企業様
- 曲げられる導電膜をお探しの企業様
- 設計上、製造上における電極材料の成膜方法にお困りの企業様
MFTを使用した
透明導電膜について
MFT(※社内名称)とは導電性を持った微小セラミックス粒子で、基材に塗布すると簡単に薄い膜が作れます。この膜は導電性、透明性、耐屈曲性、加工性といった機能を高いレベルで兼ね備えており、これにより「透明で曲げられる導電膜」が実現します。今までになかった透明導電膜として、幅広い分野での活用が期待できます。
MFTを使用した
透明導電膜の特長
「曲げられる」透明導電膜
一般に塗布工法で形成される導電膜は薄くするには限界があります。しかしMFT粒子は独特の扁平形状を持つため、膜を薄く作っても導電性を損なうことなく、数nmオーダーという極めて薄い膜が形成できます。さらにMFT膜は、光透過率・導電性ともに、他の典型的な透明導電膜に比べても遜色ない性能を実現しています。
また導電性も比較的良好で、ITO膜に近いシート抵抗を実現できている。
特に高性能な透明導電膜として知られるITO膜(Indium Tin Oxide)は、MFT膜よりも高い導電性を有しています。しかしITO膜は屈曲に弱く、折り曲げる回数が多いと膜が割れて導電性が低下します。一方、MFT膜は微小な粒子が積み重なった構造をしているため、何度折り曲げても導電性がほとんど変化しません。このことから「曲げられる」透明導電膜として活用できます。
「三次元形状」にも対応する
透明導電膜
ITO膜は一般的に真空蒸着という工法で成膜されるため、成膜できる基材の大きさや形状、耐熱性に制約があります。一方、MFTの微小な粒子は水(溶媒)に均一に分散できることから、スプレー工法で成膜できます。そのため、MFT膜は任意の大きさ・形状に塗布形成でき、大きな膜や複雑な三次元形状の膜を作ることも可能です。さらにMFT膜は成膜工程時に熱を必要としないため、基材に熱ダメージを負わせる心配がありません。
また、熱を加える必要がないので熱ダメージの心配もない。
MFTを使用した透明導電膜の機能と活用領域
電磁波をシールドする
ドローン・無人航空機領域
MFT膜は導電性を有することから、電磁波を跳ね返す能力があります。また、MFTは一般的な金属ベースの素材と比べ軽量です。このことから、複雑な形状に成膜できる軽量な電磁波シールド膜として、特にドローンや無人航空機をはじめとする乗り物に関する領域での活躍が期待できます。
電気を熱に変える
植物領域
MFT膜はほどよい電気抵抗性を持たせることができ、ここに電流を流すことで発熱が起こります。
MFT膜を植物プランターに用いれば、発熱作用により発芽を促進できるでしょう。
ビニールハウスの壁に用いれば、透明性により日光を通しつつ、発熱作用により結露を防止できるでしょう。
電気信号を伝える
ファッション・アパレル領域
MFT膜そのものは発光したり発電したりできませんが、電気信号を伝える役割を持たせることができます。透明性と耐屈曲性を活かせば複雑な動きに追従できるデバイスが実現でき、衣服と組み合わせることで「ピカピカ光る服」や「太陽光発電ができる服」が作れるかもしれません。
これらは一例です。この領域に限定せず、みなさまと共にさまざまな可能性を探っていきたいと考えています。
共創に向けて
次世代の技術革新を目指す私たちは、共創のテーマとして、多種多様な応用の可能性を秘めた「曲げられる透明導電膜」に注目しています。このシートは、これまでにない加工性の高さを誇り、電子部品領域や構成部材としての活用に加え、従来の事業にとらわれない新たな分野でもその価値を発揮する可能性を秘めています。
私たちはこの革新的な技術を活用してイノベーションを起こすために、パートナーの持つ知識や技術、リソースと、当社の技術を結集することを目指しています。互いのアイデアや情報を共有し共通の目標に向かって協働することで、単独では達成できない革新や成果を共に生み出していきたいと考えています。
ムラタが提供できるもの
- MFTを用いた曲げられる透明導電膜
- パートナーが求める用途に合わせたMFTを用いた透明導電膜の研究開発
- 電気電子分野のモノづくりの知見
ムラタが求めているもの
- パートナーの専門領域における課題の共有
- パートナーの専門領域においてMFTが活躍できる可能性の探索
お互いが得られるメリット
- 業界の枠にとらわれない問題解決の提案
- 単独では成し得ない、両社の技術の掛け合わせによるアイデア
- 他業界との継続的なつながり
「透明導電膜」に関するご相談
屈曲性と高透過率を備えた「透明導電膜」に
ご興味をお持ちの方や技術の詳細を知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
※当商材は開発品であるため、仕様は事前の告知なく変更される場合があります。
開発者の声
村田製作所
技術・事業開発本部 マテリアル技術センター 化学材料開発部
- 成瀬 史彦(なるせ ふみひこ)
- 「曲げられる透明導電膜」の性質を考慮すると、電子部品と関係なさそうな分野にこそ、たくさんのヒントが転がっていると考えています。業界の枠にとらわれず幅広い領域の方々に魅力を感じていただき、一緒に向き合うことで、1つでも多くのイノベーションを生み出していきたいと思っています。
- 中津 大貴(なかつ ひろき)
- 「曲げられる透明導電膜」は、1つで複数の役割を果たすポテンシャルを秘めたユニークな材料です。村田製作所ではこの材料を通して社会に貢献したいという思いから、実用化に向けて真剣に取り組んでいます。社外のさまざまな方々と連携することで、私たちが思いもしなかったイノベーションを起こしていきたいと考えています。
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※当商材は開発品であるため、仕様は事前の告知なく変更される場合があります。